3日目。土曜日だ。
いつも「フェス感」が全くない(^^;)フェスタだが、
土日、とりわけ「りんごん」=「飯田市民祭り」とお祭りが、
同日・同エリアで同時開催されるこの日だけは大賑わいになる。
人形劇の開場前も朝からこんな感じ(^^)/
この日は「海外招聘作品」中心の観劇。
1本目はスペインからの招聘作品。
『Ángeles de trapo』の「Lemba」という作品。
人気が衰えつつあるインフルエンサーが、お金とフォロワーのためにチンパンジーを購入し、
動画に起用することを決意する。ジャングルの家族や家から引き離され、
ネット上のエンタメ動物として生きることになった若いチンパンジー「レンバ」
そのレンバが都会の地下室から故郷のジャングルにどうやって帰るか?という話。
これがすげーんだ!!超カッコイイ!!超センスいい!!
予告編が👇から見れます。是非。
https://www.youtube.com/watch?v=xRv0W_wCFPw
超ハイテンポで、バチバチのLED照明演出とロックな音楽で進んでいく作品の
演者は「1人」!!(゚Д゚;)
このちょっと「戦場のピアニスト」風な方が一人でやってる。
凄すぎ。
「エンタメで世界と戦う、世界戦で食っていく」とはこういうことかと、
背筋が伸びすぎて、逆に腰痛になりそうだった。
2本目はチェコの「アルファ劇場」さんと東京の「人形劇団プーク」さんの共作、
『チャスラフスカ 東京1964』~伝説の選手誕生の物語~
1964年の東京五輪含め、1960〜1968年のオリンピックで計7個の金メダルを獲得した
旧チェコスロバキア出身の伝説的な女子体操選手の物語だ。
人形、人間、映像、生演奏、ダンス、オブジェクト。
全てを使った意欲的な作品だった。
海外の風が入ると、どうしてこんなに「お洒落で尖った」感じになんのかねぇ~~ほんとに。
単に隣の芝が青く見えるだけなのかね~??(^^;)
でもとにかく面白いのだからしょうがないね。
実は「アルファ劇場」さんは3年前に『ZORO』という作品で、
一心寺シアターにもお招きしたことがある。そのご縁でディレクターであるヤコブさんにロビーでご挨拶。
ヤコブさんは、体感だと、身長が私の「倍」くらいあるのではと感じる程の長身(^^;)
でも、とっても繊細で穏やかな人だ。
ここで少しそれっぽい事を書くと、
この「いいだ人形劇フェスタ」運営には、ご想像の通り多額の公金が入っている。
額は、聞けば「なるほど、まぁそれくらいはかかるだろうねぇ、、、というかそれだけ?」と感じるが、
とは言え、人口の少ない地方自治体が出すには「目玉飛び出る」額だろう。
しかも人形劇は基本「室内」での小ぶりな演目が多い。
「賑わい」が外に見えずらい。何やってんのかよく分かんない。
「それだけのお金があれば、他にどんだけのことができる?」の議論が当然出るだろう。
だが、上記2つの様な作品を首都圏以外の場所で上演していること、
これはこのフェスタの「成果」の柱の1つであることは間違いない。
迂遠な経路に見えるかもしれないが、
昨日書いた「この地域の伝統浄瑠璃に若者の演者がいる」現象は、
こういった取り組みの結果だと感じることができる。
「人形劇ってここまでいくんだ」と夢が見れる。
~~~~~
と、それっぽいことはこの辺にして、
先に書いた通り、この日は「飯田市民祭り」との「ダブル祭り」の日。
物凄い混雑になるのだ。
昨年までは私もせっせと「ダブル参加」していたが、
今年は正直「もうええわ」(^^;)となった。
だって
(これ「去年」ね)👆と👇のあいだを「すんません、すんません」言いつつ、
人形劇会場をハシゴするということになるのだ(^^;)
同じくボチボチ「もうええわ」なKさんと共に、
Kさんが事前に発見していた、「祭りから5分ほど離れた地元店」に逃げ込んだ。
奇跡の様に涼しい今年の飯田。
最高の夕暮れだった。
しかもちゃっかり「花火」だけは遠目だが見れる穴場👍
そしてその後、「大阪」「北海道」「滋賀」「長野」の人形劇人が集う会になった。
イェイ!